| ●●●岐阜建築探訪団●●● |
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フォーラム
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金華山達目洞『ヒメコウホネ自生地』を守れ
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岐阜金華山山ろくの達目洞(だちぼくぼら)地内に絶滅が心配される植物ヒメコウホネが自生しています。
この貴重な植物とこの環境を守ろうと市民の手により木道が設置(14/3/30)されました。
今回私達建築探訪団は、この自然環境保全に長年活動されてこられた、『岐阜・まちづくりの会』事務局で
建築家の加納一郎さんに現地を案内していただき、自然保護の大切さと活動の経緯についてお話を伺いました。
-ヒメコウホネの花-
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加納 一郎さん
(岐阜・まちづくりの会)
加納一郎さん(加●)
『岐阜・まちづくりの会』事務局
加納一郎建築研究所主宰
電話:058-294-7671
建築探訪団(探●)
足立徳康・伊藤裕康・吉田和男
写真/宮川尚子
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| −現地にて− |
| 探● |
おはようございます。今日はお忙しい中ありがとうございます。 |
| 加● |
おはようございます。足下に気をつけてくださいね。 |
| 探● |
なんて!きれいな所ですか、ここが岐阜の中心地とは思えませんね! |
| 加● |
そうでしょう!ここから見える山は照葉樹林やさまざまな植物が群生していて、日本の原風景のようなところです。もうしばらくすると金華山の山肌がまぶしいくらいいろづきます。金華山と言う語源も春にツブラジイなどの花が咲いて山全体が金華色になることからきているようです。 |
−木道を歩きながら− |
| 探● |
これが先日設置された木道ですね。 |
| 加● |
はい、私達『岐阜・まちづくりの会』の会員や県、市などの関係者ら約30人が集まり、沿岸60メートルにわたって作りました。 |
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自然が残る達目洞地内の小川と市民によってできた60メートルの木道
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| 探● |
ところでいつ頃から保全活動が行われているのですか。 |
| 加● |
初めは87年ごろ、日本植物学会会員で前富田高校校長の成瀬亮司さんがこのヒメコウホネを確認され、『飛騨と美濃の植物』(岐阜県高等学校生物研究会編)87に写真が公表されました。そのころこの場所には岐阜県環状線計画が進んでおり、私達はなんとかこの環境を守れないかと94年6月に『岐阜・まちづくりの会』ヒメコウホネ観察会を始めました。95年に県知事宛てに『岐阜県環状線計画変更への意見書』を提出、96年に岐阜土木事務所より『岐阜環状線環境検討委員会』の提言として回答を得ました。そして『達目洞地内の生態系群と景観の保全についての要望』を提出しました。それから毎年観察会と除草作業を行い県、市に要望書を提出。岐阜県事務所、施行業者から説明を受けております。現在では、県、市の行政と一緒に将来の姿をさぐりながら活動しています。 |
| 探● |
この木道設置までには長い時間と人力がかかっているのですね。 |
| 加● |
そうです、現在でもいろいろな工夫をしております。例えばこの上を通る県道高架橋から下に光が漏れない照明のく工夫とか工事排水の処理とかコンクリートとのアクの問題、熱の問題と本当にいろいろでてきます。 |
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ほら、みえますか。水の中のヒメコウホネ!
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−木道横の小川を見ながら− |
| 探● |
ヒメコウホネってどれですか。 |
| 加● |
あれです!ほら水の中に葉が見えますか。 |
| 探● |
はいはい、5〜7センチの丸状の葉っぱですね。 |
| 加● |
花はまだ咲いてないみたいですね。5月になると黄色い花が咲きます。ほら、これですほら芽がでています。花が咲くとかわいくてきれいですよ。水中の葉と水面の葉が2つあるんです。こちらに来てください。このあたりが移植した部分です。 |
| 探● |
え!移植されたんですか。 |
| 加● |
移植して根がつくところとまったくだめなところができています。 |
| 探● |
どうしてですか。 |
| 加● |
わかりません。まだ解らないことがおおいのです。今後も移植をしていく予定ですが、ヒメコウホネの移植は全国でもあまり例がないものですから、今後が心配です。 |
| 探● |
本当にむずかしいですね。 |
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水面に芽をだした
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| 探● |
この小川にはどんな生物がいるのですか。 |
| 加● |
この小川は金華山の自然の伏流水です。少し上流に行くと湧き出ている場所がありますがこの水がとても大事なのです。水の中に、ほそながい葉っぱが見えますか、これはヒルムシロと言うんです。葉っぱが一面むしろのようになるでしょう、この上にヒルがひるねをする場所ができるからヒルムシロと言う話があります。ハハハ面白いでしょう。また、ほたるがいます。飛べないほたるで詳しくは解りませんが、このあたりだけ生息しています。メダカ、どじょう、うなぎなども生息しています。このように環境の生態系はすべてつながっているんです。 |
| 探● |
なるほど、ここに自生するヒメコウホネを保護することはこの自然環境全体を遺すことにつながるのですね。 |
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自然のめぐみ
金華山の伏流水ここから湧き出ている
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−あぜ道をあるきながら− |
| 探● |
この達目洞に伝わる伝説をきたのですが。 |
| 加● |
そうです、むかし臼井岩入という武芸の達人がここに住みこの場所を守っていたと伝えられています。現在もその子孫の方がここに住んでいらっしゃいますよ。 |
| 探● |
すごいことですね!!先人達にとってここは遺されてきたのですね。 |
| 加● |
そうなんです。私達はこの環境を子供達にそして50年〜100年先に遺す方法を考えなくてはなりませんね。一度なくなった自然は元に戻すことができません。 |
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達目洞の小川最終地点、文化と文明の境?
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| 探● |
将来ここ全体のなにか計画はあるのですか。 |
| 加● |
あります。本当は絵に書いたりするとよいのですが。たとえば道路用地内の湿地公園とか、子供達の教育水田、あるいは、金華山を取り入れたフィールドミュージアム、自然の大切さを肌で感じるような場所です。音なども取り入れていくことができないかといろいろ思っておりますが実現の事になると難しいですね。 |
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地内に新たにできた山の壁面工事。新しい植種がこの環境にどう変化をもたらすか
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| 探● |
人が入るといろいろ問題がおきるのでは。 |
| 加● |
そうですね、いまでもここのヒメコウホネをとりにくる人がいるんです。そんなわけで私達も最初この場所を公開してよいのかどうかいろいろ議論しました。しかし現状において、今ここを公開することにより私達が自然の大切さと接し方をしっかり身につける方法がよいのではないかと公開しました。幸いにもここには学ぶべき自然が今でも残っております。今回木道設置によりあぜ道が壊されなくなりましたが、これからもっと、このこの環境を大事にする意識づくりをしなくてはならないと思います。 |
| 探● |
今日はどうもありがとうございました。 |
| 探● |
加納さんのお話を聞きながら久しぶりに履く長靴のここちよさを感じながら、私達はこの自然環境を大切にしていく責務を感じました。 |
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達目洞地内に建設が進む県道岐阜環状線。行政との話し合いにより環境保全の新たな道を目指す。
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| ヒメコウホネ/スイレン科コウホネ属の多年草。初夏から秋に水の上に茎を伸ばし、直径2〜3センチの黄色い花を咲かせる。環境省は絶滅危ぐ2類(絶滅の危機が増大している種)に指定している。 |
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| 岐阜・まちづくりの会 活動経緯 |
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1994年
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6月
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観察会 |
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1995年
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5月
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観察会 |
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5月
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県知事宛に「岐阜環状線計画変更の意見書」 |
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1996年
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2月
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岐阜土木事務所より「岐阜環状線環境検討委員会」の提言として回答を得る |
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2月
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岐阜土木事務所宛に「達目洞地内の生態系群と景観の保全についての要望」を提出 |
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1997年
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5月
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観察会 |
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1998年
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5月
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観察会 |
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9月
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岐阜県土木事務所より「岐阜環状線建設に伴う自然環境保全対策」について説明を受ける |
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11月
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岐阜県土木事務所・施工者より施行計画について説明をうける |
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1999年
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1月
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岐阜環状線工事現場を見学 |
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2月
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観察会 |
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3月
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県知事・市長宛に「だちぼく水田公園」と「金華山自然公園」についての提言と要望を提出 |
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4月
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ヒメコウホネ移植と川ざらえ作業 |
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5月
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観察会・除草作業 |
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9月
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岐阜土木事務所・施行業者よえい施行計画についての説明をうける |
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10月
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除草作業 |
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2000年
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6月
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観察会・除草作業 |
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6月
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県知事・市長宛に「達目洞ヒメコウホネ自生地整備についての要望書」を提出 |
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8月
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岐阜建設事務所・施工者より施行計画について説明をうける |
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9月
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除草作業 |
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2001年
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1月
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岐阜建設事務所・施行者より施行計画について説明をうける |
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5月
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観察会・除草作業 |
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9月
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岐阜市と自生地整備についての打ち合わせ |
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10月
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日野小学校校長に保全活動の説明 |
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10月
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除草作業 |
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